２００５年３月５日
今日はホロンボハットからいよいよキボ峰のすぐ直下で、標高が約4700ｍあるキボハットまで登る。水をいっぱい飲み、ゆっくりと歩いてに高山病にならないように注意する。昨日高度順応日は順調にこなせたので余り心配する事も無いと楽観的に考えて景色を楽しみながら登りました。今日も天気は良く青空。

日の出は６時20分頃とちょっと遅い。地平線や下の方は雲海でしたが、それ程綺麗には染まりませんでした。

８時20分頃とゆっくりした出発です。キボ峰の直下までの歩きですので、大体の目的地が見えているのですが、スケールの大きな景色の中なので遠いようにも近いようにも見えました。

標高差も1000ｍ位登るはずなのですが、見た目には平坦な道で、こんなに緩やかなのに本当に1000ｍも登るのか？と思うほどです。これだけの標高の所なので普通は息苦しいのではないかと思うのですが、青空で展望は良いので気持ち良く歩けました。

歩き始めは植物が生えていましたが、遂に植物の生えていない砂礫帯となってしまいました。

２時間余り歩くと、キボ峰がすぐ前に見える平らな砂礫地に到着しました。これから歩いてゆく登山道が良く見えています。右の小山の向こう側がマウェンジ峰とキボ峰の鞍部となり、サドルと呼ばれている所に到着します。高度があがってきて休んでいると肌寒いので羽毛服を羽織っています。

サドルに着いてマウェンジ峰を振り返ってみた風景です。

マウェンジ峰を背にしてサドルを歩いているところです。サドルからは、すぐ近くにキボ峰が見えますが、まだ１時間以上は歩くでしょう。

キボ峰が近づいて、明日登るルートが良く見えました。登りの標高差は1000ｍ余ありますが、上に行くほど急斜面です。

やっとキボハットに到着した所です。テントを張っている人もいました。

キボハットに到着後、まだ時間があったので小屋の上標高差で150ｍ位上まで足慣らしに出かけました。この高度での登りは大きく息を吸って、１歩１歩ゆっくり歩く、と言うのを実際に経験しました。
上左写真：小屋の近くに立てられている看板です。書かれている内容は「WELCOME TO KIBO HUT 4700ALT」「GILMANS POINT　　5HR　　5685M A.S.L」
上左写真：キボハットの入り口です。入り口は狭く、入った通路の両側に部屋があり、２段ベッドが並んでいます。
下左写真：小屋の上の高見に登った所です。　　写真下右：ガイドの方と記念写真です。

キボ峰の上の空は夕焼けも薄れて薄赤く残照が残り、この日も暮れました。